【板ガラスEYE!!】合わせガラスってどんなガラス?? カンタンご紹介!

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当サイトで販売している板ガラスは建物の窓や家の戸棚、室内インテリアには欠かせない素材であり、その種類も実に多彩です。

「ガラスってそんなにたくさん種類があるの?」と思われるかもしれませんが、材質や加工、フィルムの種類などを組み合わせると、その組み合わせパターンは軽く100通りは超えてきます!

この記事では、そんな数多くの板ガラスの違いや特徴、注意点などをカンタンにご紹介いたします。

 

合わせガラスとは?

合わせガラスは、あいだに中間膜(主にPVB:ポリビニルブチラール樹脂)を挟み、高温高圧で圧着して2枚のガラスを一体化させたガラスです。

 

合わせガラスの構造図

出展:セントラル硝子プロダクツ株式会社

 

合わせガラスは用途の幅がとても広く、様々な場所で使われているのですが、その大きな要因がこの中間膜の存在です。

 

中間膜は透明でありながら柔軟性があり、万が一ガラスが割れても飛散を防ぐという役割を担っています。また、カラーバリエーションも豊富なため、用途に応じて色を選択できる点も特徴の1つです。

 

カラーバリエーション(一例)

ブログ 合わせガラス
出展:セントラル硝子プロダクツ株式会社

 

色を選ぶ理由

カラーバリエーションをご紹介しましたが、中間膜の色は、建築、デザイン、機能の観点から選択されることが多く、主な理由は以下の通りです。

 

1. デザイン性・意匠性

建物の外観や内装デザインに合わせた色を選択します。例えば、モダンなビルの外観にはグレーやブロンズ、商業施設や住宅にはブルーやグリーンなどが選ばれることがあります。
企業のイメージカラーやブランドカラーに合わせる場合もあります。

 

2. 機能性(遮熱・遮光・プライバシー)

≪日射調整≫
グリーンやブロンズなどの色付き中間膜は、日射を和らげ、室内の温度上昇を抑制する効果があります。

≪眩しさ防止≫
光を和らげることで、快適な視環境を作り出します。

≪プライバシー確保≫
色を濃くすることで、外部からの室内を見えにくくし、プライバシーを確保します。

 

3. 安全性・視認性

強調色(黄色や赤)を使用することで、注意喚起を促し、ガラスの存在を明確にすることができます。これは特に仕切りガラスや学校、病院などで、衝突防止のために利用されることがあります。

 

4. 紫外線・劣化対策

中間膜の色によっては、紫外線のカット率を高めたり、退色防止性能を向上させたりする効果がある場合があります。

 

 

合わせガラスの用途・目的


ブログ 合わせガラス

1.防犯ガラス

以前、網入りガラスをご紹介した際に網入りガラスに防犯効果はないと解説させていただきましたが、まさにこの合わせガラスが防犯用のガラスとなります。
防犯ガラスと呼べるのは中間膜の厚みが30mil(0.762ミリ)以上からで、例えば、バールや石などで強く叩いたとしても、内部の中間膜が衝撃を吸収・分散するため、すぐに穴が空くことはありません。

 

≪5分の壁≫

財団法人 都市防犯研究センターによると泥棒が浸入を諦める時間は、2分以内が約17%、2分~5分以内が約51%となっており、つまり5分間耐えることができれば約7割の泥棒が侵入を諦めるという調査結果が出ています。👉住まいる防犯110番


このため、合わせガラスは防犯対策として非常に効果的であり、住宅やビルの窓、ショーウィンドウなどでも積極的に採用されています。

 

2.防音ガラス

防犯のほかに、実は防音効果もあることをご存じでしょうか?
中間膜を防音用フィルムにすることで遮音性能を高めることができますので、快適な室内環境の実現やオフィスのパーテーションでの使用に適しています。
遮音性能に関してはT-2やT-3といった等級がありますので、サッシの性能と合わせて詳細はお問い合わせいただければ、当サイトから適切な組み合わせを見積もらせていただきます。
また、防音に加えて断熱性能も追加で欲しいんだけど‥…といったご希望も、複層ガラス(ペアガラス)に合わせガラスを組み合わせることで実現可能です。

 

3.遮熱・遮光・UVカット

カラーバリエーションの項目に書かせていただいたように、中間膜の色によって太陽光を遮ったり、目隠し(プライバシーの確保)の効果があります。
また、中間膜には紫外線を遮断する機能があり、UVを約90%以上カットすることができます。これにより、家具や床材、展示品などの日焼け・変色を防げます。

 

3.防災安全合わせガラス

中間膜の厚みが60mil(約1.5ミリ)以上の合わせガラスを防災安全合わせガラスと呼びます。
これは、これだけの厚みがあれば台風、地震、人体の衝突事故に対しても高い安全性が発揮できるとして、一般社団法人 板硝子協会🔗によって定義されています。
また、一般的な合わせガラスが30mil未満、防犯ガラスは30mil以上と規定されています。

 

中間膜の厚みと呼称

  • 60mil以上・・・・・・・・・・防災安全合わせガラス
  • 30mil以上~60mil未満・・・・・安全合わせガラス
  • 30mil未満・・・・・・・・・・合わせガラス

 

当サイトでは、防犯ガラスの中間膜のラインナップは30mil60mil90milをご用意可能です。

 

合わせガラスの主な使用場所

防犯、防音、遮熱、遮光、UVカット、防災安全・・・と、中間膜のおかげで多岐にわたる性能を有しているため、合わせガラスは本当にたくさんの場所で使われています。
下に挙げているものは一例です。

 

  • 自動車のフロントガラス
  • 建物の窓ガラスやドアガラス
  • オフィスのパーテーション
  • 道路沿いの住宅やマンション、高速鉄道の沿線(防音のため)
  • 東京タワースカイツリーの床ガラス
  • 手すり(自立手すり工法)

 

東京タワー スカイウォークウィンドウ

 

自立手すり



 

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