【板ガラスEYE!!】網入りガラスってどんなガラス?? カンタンご紹介!

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当サイトで販売している板ガラスは建物の窓や家の戸棚、室内インテリアには欠かせない素材であり、その種類も実に多彩です。

「ガラスってそんなにたくさん種類があるの?」と思われるかもしれませんが、材質や加工、フィルムの種類などを組み合わせると、その組み合わせパターンは軽く100通りは超えてきます!

この記事では、そんな数多くの板ガラスの違いや特徴、注意点などをカンタンにご紹介いたします。

 

網入りガラスとは?

網入りガラスとはその名の通り、ガラスの中に金属ワイヤーを挿入した安全ガラスの一種です。下の写真のようなガラスを見たことのある人も多いのではないでしょうか。
英語では「wired glass」とも呼ばれ、古くから建物の窓やドアに利用されています。

 


 

 

網入りガラスは製造過程でガラスを溶かしている最中に金属製の網を挟み込むことで、ガラスと網が一体化します。
この構造により、割れた場合でもガラスの破片が飛散しにくく、強度が一定に保たれるという特徴を持っています。

 

💡網入りガラスは「防犯ガラス」ではありません!

網入りガラスはその見た目から、なんとなく「割りにくそう…」「頑丈そう…」という印象を持ってしまいがちですが、実は防犯ガラスとして期待する効果はまったくありません!
網が入っている理由は、飛散防止と防火性の2つで、ガラスそのものは普通のガラスと変わらないため割りにくい、侵入しにくいといった効果はありません。
防犯ガラスをお求めの場合は、防犯ガラスをご検討ください。(非常に割りにくいガラスです)

 

網のバリエーション

網のバリエーションもいくつかあり、ガラスメーカーによって呼び方も多少異なりますが代表例を下記に載せます。

 

右端のワイヤーを平行に並べたものは正式には線入板ガラスと呼び、飛散防止効果はあるものの防火効果はありませんのでご注意ください。

 

網入りガラスの特徴

 

1.防火ガラスとして

ガラスそのものは普通のガラスですので、とくに耐熱性能や断熱性能に優れているわけではありませんが、網入りガラスは火災時にガラスが割れても、金網がガラス片の飛散を抑えるため、火炎や火の粉の侵入を防ぐといった効果があります。
これにより、国土交通省告示第470号に規定される防火設備のガラスとして、ビルや公共施設、工場など多くの建築物の延焼の恐れのある部位に使用されています。

 

2.飛散防止・衝突防止

金網が飛散を防ぐの役割を果たすため、万が一割れてしまっても怪我のリスクが軽減されるだけでなく、周囲の物を傷つける被害も抑えることができます。また、金網によってガラスの存在が分かりやすくなるため、学校や病院、子どもや高齢者の多い場所での利用にも適しています。


3.断熱・遮音効果

複層ガラス(ペアガラス)や他の性能ガラスと組み合わせることで、断熱性や遮音性を高めることができます。

 

4.重量はやや重くなる

網入りガラスは金網が埋め込まれている分、通常の単板ガラスより重量がやや増しますので、持ち運びや施工時にはその点を念頭に入れて、慎重にお取り扱いください。

取り扱い方法はガラスのトリセツをご一読ください。

 

5.見た目

内部に金網が見えるため、現代的でスッキリした印象を求める場合には向かないことがあります。昔ながらの工業的なデザインや重厚感を持つ建築物には合いますが、モダンな住宅や商業施設では好まれないケースもあります。

 

網入りガラスの主な使用場所

防火を目的としているため、建築基準法において防火性能を求められる場所に多く使用されています。

 

  • ガソリンスタンドや危険物を使う建築物の窓や出入口
  • 展望台のエレベーターのカゴの窓
  • 昇降路、ベランダ、間仕切り

 

網入りガラスの選び方

これまで述べてきた通り、網入りガラスは防火が目的のため、見た目で選ぶ人は少ないと思いますが、いくつか選ぶポイントがありますのでご紹介していきます。

 

 

防火性能があるか

先述の通り、線入り板ガラスは建築基準法における防火設備としては認められていないため、防火目的であるならひし形ワイヤー角形ワイヤーのどちらかをお選びください。
ひし形と角形の違いは、見た目が異なる以外に性能に違いはありません。

 

線入り板ガラス(パラライン/ユニワイヤー)の用途

昔から防煙垂壁(ぼうえんたれかべ)によく使用されていますが、東日本大震災で多くの防煙垂壁の落下があったことから、昨今では安全性・作業性の観点でシートやパネルの採用も増えてきています。
但し、シートのよれやパネルの意匠性といった事情により、まだまだガラス(PWL)の需要も多く、落下防止策に免震用の方立(揺れを吸収するための建材)を使うことが増えてきています。

 

防煙垂壁(ぼうえんたれかべ)

出展:セントラル硝子プロダクツ株式会社

 

網入り型板ガラス(かすみ)

視界を遮りたい時は型板ガラス(かすみ)を選択することができます。

 

 

まとめ

網入りガラスについて知っていただけたでしょうか!?
網入りガラスは…、

 

  1. ガラスに金網を埋め込んだ防火のための安全ガラス
  2. 防犯性能はない
  3. 金網がガラスの飛散を防ぐ
  4. 透明または型板ガラス(かすみ)を選択可能

 

以上の点が重要なポイントでした。

これから建築やリフォームを考えている方は、是非、網入りガラスの特徴をしっかり理解した上でご購入ください。

 

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